企画者はおしゃれなカフェを紹介するつもりだったかもしれませんが、第一回目から別の趣旨でお送りします。
今回のご紹介は「旧江戸川乱歩邸」。現在は立教大学の所有する「立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター」となっています。引越魔の乱歩が1934年から亡くなる1965年まで住んでいました。実は2002年までお孫さん一家が暮らしていたそうです。その後、建物は改修され、現在は毎週金曜日に一般公開を行っています。
江戸川乱歩といえば、小学校の図書館にあった子供向けの全集が記憶に残ります。少年探偵団を読んで、わくわくどきどきした人も多いのでは?
年齢がばれるのを承知でいえば、天知茂の土曜ワイド劇場には食いつきまくりでした。独特のいかがわしい雰囲気が何ともいえません。三島由紀夫戯曲化、丸山(三輪)明宏主演の「黒蜥蜴」の映画もすばらしかったです。
写真は江戸川乱歩邸の増築部分です。乱歩はこちらに引っ越してから純和風の建物に洋風の応接間を増築したとのことです。この応接間はテラスから見学することができます。ちなみに二階は和室。
応接間内部です。家具調度は当時の乱歩の愛用品です。カーテンとソファだけは改修の折に新しくしたとのこと。レトロな電話機や扇風機もあり、アンティーク好きな女子心もくすぐります。
実は、2009/07/27から2009/8/5まで「第4回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」の企画で蔵の内部が公開されました。なんと普段は非公開です。

アクリル板越しにもかかわらず古書の匂いが漂い、時代を感じさせる空間でした。乱歩は整理整頓が大好きだったようで、蔵の2Fには自著の初版本が手作りの箱と手書きの目録で全部残されていたそうです。
蔵の1Fは古今東西様々な本が並んでいます。世界の名作から犯罪史、洋書まで。本に直接感想の書き込みもしており、ある洋書には「是非日本で翻訳して出版すべし」等あったとか。
また乱歩はスクラップブックもこまめに作成していました。大学の案内の方に写しを見せていただきましたが、自著の広告や書評等の自分の名前には必ず赤線が引いてあったり、新作広告のあおり文句に手書きでつっこみをいれていたりとなかなかお茶目な感じです。
珍しいところでは、西池袋に移転する前に乱歩が営んでいた早稲田の下宿の広告。お部屋も6畳押入床の間付きで当時としては割と快適だったかもしれません。
気になった方は一度乱歩邸へ足を伸ばしてみてください。池袋の大学とマンションに囲まれて、こんな空間が残っていたのかと新鮮な気分になれます。お勧めスポットです。
「旧江戸川乱歩邸」
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
公開は毎週金曜日、10時30分~12時、13時~16時
(テラスから応接間内部とお庭から土蔵が眺められます)
西池袋のちょっといいとこみてみたい









