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2010年5月21日

(written by KH)

去る5月17~18日、au, SoftBank, NTT docomoからいよいよ夏モデルが発表されました。ストリーミング中継された発表会に釘付けになった方も多いのではないでしょうか。今回は各社のラインアップを筆者独自の視点(?)で紹介していきます。

 

NTT docomo


 
NTT docomoは全20機種を発表。HDムービー撮影やWi-Fiアクセスポイント機能の充実といったトレンドに沿った機能強化に加え、各機種間でのキー操作の共通化などユーザビリティの改善も図られています。目立つのは機能を絞ったミドルレンジの「STYLEシリーズ」の増加でしょうか。特に色々なブランドとのコラボレーション端末の多さが目を引きます。
他社のように一つのテーマやコンセプトで括るスタイルではないため、若干インパクトには欠けるものの、適材適所の端末を多数揃えている感じですね。
また、今回発表されたSH-10B, T-01B, BlackBerry Bold 9700と、発売済みのXperiaとを合わせて新たに「ドコモ スマートフォン」がカテゴリー化されたことで、従来の「PROシリーズ」との棲み分けがどうなるか気になるところです。今回発表のN-08Bや春モデルのSH-03B等、「キーボードの付いたiモード携帯」が今後発売されるかどうかが鍵ですが、おそらくPROシリーズはシュリンクし、スマートフォンの方に集約されていくのではないでしょうか。
ちょっとしたところでは、カラーバリエーションとして赤色系が多いこと、F-06Bで日本語変換エンジンとしてATOKではなくiWnnが採用されたのも気になります。

 

au


 
auは今回10機種を発表。全てが「防水」対応という夏らしい明確なコンセプトを打ち出しているのが特徴です。屋外は勿論、家庭内においても入浴時、料理、洗濯時など手が水に濡れない日はなく、「水濡れしてもOK」ということに加え、大事な携帯を愛着を持って長く使えるという観点からも非常に嬉しい機能の一つです。
端末としては昨2009年の春モデルをベースに、KCP+のチューニング、ユーザビリティの改善、そして機能の底上げを図った感じで「手堅くまとめているなぁ」という印象です。特に高速CPUであるSnapdragon上で動くKCP 3.0を搭載したS004とT004が注目を集めていますが、かつてauの「売り」であったサクサク感が戻ってきたのは嬉しい反面、auにとっては失われた評判をようやく回復し、再度スタートラインに立った...というところなのかもしれません。
秋にはLTE導入までの展開を睨んだRev.Aのマルチキャリア化によるネットワークの高速化などが控えていますから、今後のサービス・端末の展開にも注目です。

 

SoftBank


 
毎回明確なコンセプトを打ち出してくるSoftBankは13機種を発表。今回のキーワードは「Twitter」。各機種にTwitterウィジェット/クライアントを標準搭載し、つぶやき中毒の人を増やそうという恐ろしい計画(笑)です。ここ数年、インターネットサービスとの融合をテーマとしているSoftBankらしい取り組みではありますが、経営的な視点からARPUの底上げを図りたい、という点もあるかと思います。
端末ラインアップとしてはシリーズ化している機種の強化版が中心。目新しさには欠けますが、安心して選ぶことができるのではないでしょうか。
また944SH, 945SHと一部ですが、ブラウザがiモードブラウザ2.0相当にバージョンアップし、キャッシュ容量の増加(500KB)、JavaScript対応など強化が図られている点も見逃せません。今後は他の機種にも順次搭載されていくものと見られますので、コンテンツの幅が広がりそうです。

2010年4月 6日

(written by KH)

前回から少し間が空いてしまいました。春モデルの発売も一段落し、夏モデルを睨んだ展開が始まろうとしています。特にNTT docomoのXperia、auのISシリーズ、SoftBankのX06HT(HTC Desire)と、いよいよ本格化したスマートフォン戦争の話題で持ちきり。その陰に隠れがちですが、今回は遂に発売された変わり種ギミックモデル「F-04B」についてご紹介しましょう。

F-04Bは一見、F-09Aにそっくりなスライド型モデル。が、その裏にはディスプレイ部とキーボード部が分離・合体できるという男心をくすぐるメカが搭載されています。普段はタッチパネルケータイ/スライドケータイとして利用。キーボードを分離させればQWERTYキー付きのワイド表示モデルに早変わりするという変わり種。何より完全分離ですので、ディスプレイ部とキーボードの置き場所が自由なのが最大のポイントです。

私も昨年の発表以来、発売を心待ちにしていた一人。いよいよ発売された実機をはやる気持ちを抑えて手に取ってみたのですが...「う~ん、重いなぁ」。スライド時に使用するのは最下層の薄目のテンキー。これで合体しているディスプレイ部とQWERTYキーボード部を支える形になるため、バランスが悪く、片手での操作は残念ながらちょっと大変です。が、この機種の真骨頂はセパレート時にあり。何はなくともフロントキー下のロックを解除して分離です。現れるQWERTYキーはキー数を絞ったすっきりとした印象。もちろん床置きも可能ですが、両手で支え、親指でタッチするスタイルがお勧め。QWERTYキー付きの機種は多くありますが、殆どがディスプレイ一体型。手にしたときにディスプレイの重さも合わせて受け止める必要がありますが、このF-04Bは完全分離ですので、手にかかる重量はキーボードのみ。キーを打つ際の「狭苦しい感」もなく、姿勢自由で軽やかにタッチできるのが嬉しいです。分離したディスプレイ部は単体で薄型タッチパネルケータイとして利用可能。タッチ操作も代を重ねる毎に作り込まれて来ていますので、軽快さ重視する方は、思い切ってキーボード無しのタッチパネルケータイとして使うのも良いかもしれません。ただしこの場合、キーボードを置き忘れたり、行方不明にならないように注意しないといけないですね。また、富士通のPRIMEシリーズならではの基本機能の充実ぶりも見逃せません。

まだまだ折りたたみ型がメインストリームを形成する国内市場において、ちょっと冒険的なギミックですが、今までにない新しい体験と、携帯電話機の未来の使い方を提供してくれるF-04B。こうしたチャレンジは是非続けて欲しいと願っています。

NTT docomo F-04B

2009年12月29日

(written by KH)

この冬・春モデルの中で目を引いたのがNTT docomoのSTYLEシリーズの主として女性向け端末。
冬の夜にこそ映えるものだからでしょうか、「イルミで勝負」とばかりに、LEDイルミネーションのきらびやかさを競っています。その特徴を一つずつご紹介していきましょう。

F-02B
「横モーション」機のアーム部での流れるイルミなど、以前からイルミに力を入れていた富士通の主に女性向けの防水端末です。好評を博している7色から選べる鮮やかなキーイルミに加え、今回は背面イルミとして「星の瞬き」を採用。着信や開閉時にサブディスプレイ表示と連動して、あたかも星が瞬くかのように白色LEDが光ります。パターンも18種類と豊富です。

SH-02B
ラウンドフォルムとビビッドな色遣いが特徴のシャープの女性向け端末です。何かの偶然でしょうか、奇しくも富士通機と同じ「星空型」イルミを採用しています。 こちらは背面中央に配置されたサブディスプレイを取り囲むように散りばめられたLEDが、イベントに応じて流れるように輝くパターン。サブディスプレイの表示内容と連動した演出が特徴です。ただ、白がビビッドな色に埋もれてしまうため、日中はちょっと分かりづらいのが残念かもしれません。

N-01B
艶やかなキーイルミと言えばNEC機を抜きに語ることはできません。あの女心・男心(?)をくすぐるキーイルミがさらに進化。キーの隙間、随所に7色LEDが埋め込まれ、点灯パターンも増加。もの凄いことになっています。着信・開閉・記念日など各種イベント毎に発光パターンを設定可能。30種類ものパターンがプリセットされているうえに、NECのサイトからダウンロードすることも可能。背面LEDの流れるイルミと合わせ、これだけ光ると電池の減りが気になってしまう私は心配性ですね。

また、PRIMEシリーズのSH-01Bも側面の辺に埋め込まれたLEDがネオン管のように光るイルミを採用。筐体全体が浮かび上がるように輝く様は、これまでのイルミとは一味違った美しさです。

対するau, SoftBankの冬・春モデルにはイルミを売りにした端末は特に無いようですが、個人的には、一時期背面イルミを売りにした端末を出していたソニー・エリクソンや、docomoに加えてau, SoftBankにも端末を供給しているシャープに期待したいと思います。

機能の底上げと平均化により、ソフト面での差異は少なくなって来ていますから、こうしたデザインやギミックでどう差別化を図るかが、今後ますます重要になってくるのかもしれませんね。

2009年11月30日

(written by KH)

 NTT docomo、au、SoftBankと三キャリアの冬モデルが店頭を賑わせている今日この頃。F-01B、SH-01B、940SH等々、各社から発売された新機種を手にして気になったのが、端末の大型化。特にハイスペック・モデルでその傾向が顕著のようです。つい先日QVGAが一般化して「高解像度になったなぁ」と思っていたのに、今やその4倍以上のFWVGAが当たり前。中にはハーフXGAの端末も...と、どんどん高解像度化していますし、色んなセンサーやアンテナ等、搭載パーツも増える一方ですから、筐体サイズが大きくなってしまうのもやむを得ないところ。けど、「ちょっと大きいなぁ~」というのが正直な感想です。

 特に幅に一定の限界があるので、全体的に縦長になってしまう傾向が強いようですね。その分ボタンを大きくできるメリットはあるものの、私のような片手持ち・片手入力の人間にとっては指の移動距離が広がる一方。メールを入力しているとすぐに疲れてしまいます。でも、両手持ち・両手入力の人は大きくなって持ち易く・入力し易くなっているのかな? 新サービス・新機能の搭載も嬉しいところですが、今後はこうした使い易さにも配慮した端末が好まれるようになるかもしれませんね。

 話は変わって、入力と言えばiPhoneの登場以降、各社からタッチパネル液晶を搭載機種がどんどん発売されていますね。でも、その昔にもタッチパネル液晶を搭載した端末があったことをご存じでしょうか。それはauの「C111SA」。私も愛用していたのですが、メイン液晶の下にファンクションキー代わりの専用タッチパネル液晶があり、画面に表示されるキーをタッチする仕組みになっていました。白黒液晶のストレート端末全盛時代、コンテンツサービスも無く、使用場面が限られる当時にしてはちょっと冒険的な試みだったと思います。メイン液晶との間仕切りが微妙に太く、タッチパネルの端の方に汚れが溜まり易かったのも今となっては懐かしい思い出です。

2009年10月26日

(written by KH)

 10月も押し詰まり、秋冬&春モデルの季節がやってきました。まずは10月19日にauが新モデルを発表。NTT docomoも11月10日に発表会を行う予定ですし、SoftBankも近い内に発表すると思いますので、いよいよ冬商戦スタートという感じです。

 先陣を切ったauは、コンセプト特化型の多かった夏モデルとはうって変わって王道モデルで勝負。ハイスペック~ミドルレンジの、ブランドを冠した高画素カメラ付き携帯を幅広く揃えて来ています。それにしても携帯カメラの画素数が1000万を超える日が来るとは想像だにしませんでした。一時加熱した画素数競争もここ数年は鳴りを潜めていたと思うのですが、昨冬から再び激化して、今夏には1000万画素端末が登場、そして遂に1200万画素に到達です。6年前、登場直後のメガピクセルカメラがハイスペック機の「三種の神器」の一つと言われたものですが、今後はOver1000万画素カメラがその一つになりそうです。そして、こうした高画素の巨大ファイルの送受信に耐えうる高速ネットワークの整備が急ピッチに進んだことも、端末の進化を支えているのでしょう。

 au新モデルのもう一つの注目点と言えば、SA機の復活ですね。SA001はW31SAからの流れを汲んだコンパクト&薄型スライド機。本稿でこれまでにF-09A、S001と続けて紹介したスライド型ファンとしては、ハイスペックモデルではありませんが、気の利いた便利機能に定評のある三洋と京セラ、両社のノウハウが生かされた端末に仕上がっていることを期待しています。また、ジョグキーの操作性にも注目です。

au 2009年秋冬モデル紹介ページ
SA001製品紹介
2009年10月 5日

(witten by KH)

 秋冬モデルの発表を控えたこの時期の目玉端末と言えば、「らくらくホン」に代表される敬老の日に向けて発売されるシニア世代向け端末ですね。でも、シニア向け端末は今や年間を通じてコンスタントに売れる市場のメインプレイヤー。各社とも毎回、シニア世代の行動や端末の扱い方に配慮した機構や機能を盛り込んで来ています。

 auの簡単ケータイ「K003」に搭載されたメカニカルなスライド式電源スイッチはその一つ。電源のON・OFFと言えばオンフックボタンの長押しというのが一般的でしたが、この長押しというのがなかなか曲者。ボタンの押し方が悪かったり、押す時間が足りなかったりで反応しないこともしばしば。でも、メカニカルスイッチならば長押しが苦手な人でも操作できますし、何より「電源を入れた・切った」状態が一目瞭然。古典的ながらも「なるほど」と感心した次第、まさにアイデアの勝利ですね。

 さらに昨年からは「らくらくホンを使うには早いけど、最新機種はちょっと難しくて」というミドルエイジ向け端末が続々登場していますが、これらの端末にも同様の工夫がなされています。中でも感心したのがドコモのNEC端末に搭載された縦倍角フォント。かつてのPC-98シリーズの画面を思い出させてくれると共に、その視認性の高さにあらためて感嘆。ちょっとレトロな感じですがそこがまた味を出していて良いのです。ぜひ一度、見てみてください。

 ついつい最新鋭のハイスペック端末に目を奪われがちですが、こうした一味違う端末に触れてみるのも新しい発見があり、楽しいですね。

au 簡単ケータイK003
NTT docomo N-05A

2009年8月31日
(written by KH)

夏モデルの発売も一段落し、そろそろ秋冬モデルの話も聞こえてくる今日この頃ですが、今回は少し季節を遡って春モデルのご紹介です。

紹介するのはauの「S001」。

「Cyber-shotケータイ」の名を持つ、カメラ機能に重点を置いたソニー・エリクソン製のスライド型端末です。

まず目を引くのがそのクールなフォルム。レンズカバーを開けるとカメラが起動。まさにCMの通りで、パッと見、デジカメにしか見えません。搭載されている機能もコンパクトデジカメに匹敵。

中でも使っていて「これは便利だなぁ」と感じさせてくれるのが、通信連携機能。自動的にVGAサイズの縮小画像を生成してくれるミニフォト機能と、あらかじめ登録しておいたSNS/ブログサイトに簡単に投稿できるブログアップ機能は、まさにデジカメ携帯ならではのもの。おかげで意味もなく街角の猫を撮っては投稿する癖が付いてしまいました。

ソフトはauの共通プラットホームであるKCP+をベースにしたもの。改良が進み、レスポンスもまずまずでストレス無く操作できます。クリアボタンとカーソルキーの距離が近く、押し間違いやすいのがちょっと残念ですが、明確なコンセプトとしっかりとした作り込みがなされた、数年経っても色褪せることのない完成度の高い機種だと思います。

S001について詳しくはこちらまでどうぞ。
au S001製品紹介ページ
ソニーエリクソン S001製品紹介ページ

2009年7月31日
(written by KH)

フルフェイス・スライドとFの「顔」とも言える横モーション、そして流行のタッチパネルというギミックが目を引くF-09A。ちょっと奇抜な感じがしますが、それぞれに意味のある味付けがされた実力派端末です。

キーとの併用を前提としていますので、すべてのUIがタッチ操作に最適化されている 訳ではありませんが、クローズしたままで様々な機能が使えるのはとても便利。
着信したメールをタッチ操作で見てスライドオープンして返信...という一連の動作がこんなにも快適だとは思いませんでした。他にもF-01A/F-03A同様のカメラのフォーカス位置決めや画像閲覧/ブラウザでのスクロールなど、直感的で心地良いタッチ操作が行えるのが特長です。

横モーションは方向が一方向に限定されていますが、ワンセグ以外にも静止画/動画撮影など色々な機能を割り当てられるようなになっていて、iモードブラウザも横長表示が可能。容量のアップやタブ化など、この夏の目玉・進化したiモードブラウザ2.0も、サクサクとした応答速度でストレス無く楽しめるようになっています。

片手持ちの人には、スライドオープン時に重心が頭の方に移動するのが気になるかもしれませんが、そんな弱点を補って余りある、夏モデル中でもかなり魅力的な仕上がりの機種と言えるでしょう。

F-09Aについて詳しくはこちらをどうぞ。
NTT docomo F-09A製品紹介ページ
富士通 F-09A製品紹介ページ

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